やっぱり王道!野球部

評価

国内外での評価は?

日本国内での評価

日本では、長らく人気スポーツのトップとして君臨しております。

最新の人気スポーツの統計でも、野球の人気ランキングは不動の1位を誇っており、1980年のデータから一度も陥落したことがないほど、日本国内では絶大な人気をほこり、まさに国民的スポーツといっても過言ではありません。

ただし昔と変わらず・・・とはいかず、現在はスポーツも多様化をしており、サッカー、テニス、ゴルフなど他のスポーツの人気があがってきており、昭和の時代と比べるとその人気も若干下降傾向にあります。

海外での評価

最近では、アメリカメジャーリーグなどとの親善試合や、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)なども開催されているので、知っている人は多いと思いますが、野球は世界的には人気があるとは言えません。

特に印象的だったのは、2008年北京オリンピックを最後に野球(とソフトボール)はオリンピック競技から外されています。

原因は、試合時間が長い、当時のドーピング騒動やメジャーリーガーの参加問題そして全世界的に放映権が売れないことなどが問題とされ、オリンピック競技から外されることになりました。

野球は、良くも悪くもメジャーリーグという巨大な柱に支えられたスポーツといっても過言ではない。と筆者自身は考えています。

ですので、世界的には今後急激に普及していくスポーツとは少し考えづらいですが、今後急激に衰退していくという競技でもないと思っています。

国単位では、近隣国では韓国、中国、タイ、ほかにアメリカ、カナダ、キューバ、オランダ、メキシコなど、ずばりWBCに出ている国=野球がある程度普及している国といっても過言はなさそうです。

始めるまでにいくらかかる?

野球は、まずグローブ・バッド・球(硬球・軟球など種類があります。)を用意する必要があり、それに加えて場合によってはユニフォーム、スパイクなども必要となってくる場合があります。

バット・グローブは安いもので3,000円~4,000円程度。プロ仕様でも~50,000円程度となっています。(オーダーメイド品は別)

以上から、初期コストは安く揃えても大体7,000~8,000円程度はかかります。

本格的に活動する費用は?

さて、ここからはある程度長く続けた場合、どの程度コストがかかるのかを説明します。これは頻度や状況によって変わるので、参考程度にご覧ください。

学生の場合、学校の野球部に所属する以外にリトルリーグに所属するという選択肢があります。そうなった場合、月謝や入会金、遠征にかかる費用や国際試合、海外交流の一環として海外遠征など、なかなかお金がかかります。

細かい月謝や遠征費用などは、状況によりさまざまですがそのほとんどが保護者の負担と考えてください。

社会人の場合、草野球チームの場合、まず練習するにも試合するにもグランドを借りる必要がでてきます。市営のグランドを借りる場合数百円程度、その他付属設備(照明など)も借りると1,000~2,000円程度となります。また草野球リーグなどに登録すると登録料や参加費などが徴収される場合が多いようです。

何人でできる?どこで活動する?

野球は9人で行います。それに加えて、負傷などに備えて、数人の控え選手で構成されています。プロ野球では控え選手合わせて28人まで1回の試合で選手として登録できることになっています。

いまでは、公園や公共の場で野球をすることが禁止されているため、許可された場所でしか野球をすることができません。主に学校のグラウンド、市営グラウンドがそれにあたります。

何歳から(まで)できる?安全性は?

何歳からというのは特に制限はありませんが、野球では投げる、打つ、走ると全身を使うことが要求されるスポーツであり、また団体競技という側面も持ち合わせているため、年齢が高くなるにつれ大変になると思います。が、出来る出来ないという側面では、本人次第ということになります。

また、安全性ですが、残念なことに2018年11月に試合中に死亡事故が発生しているほか、学校の部活動の中でも他の競技に比べて圧倒的に死亡事故が多い競技でもあります。

ただし、これは他の競技と比べて圧倒的に学校に野球部が多いという点が挙げられますので、一概に危ないというわけではありませんが、野外であるため熱中症のリスクがあること、ボールを投げるために当たり所によっては危ないこともある、バットなど適切に扱わないと凶器となりえる道具を使用しているなどから、危険性は少なくないといえます。

プロになるには?

日本国内では、NPB(日本野球機構)があり、プロリーグが存在しています。国内でプロになるためには、このNPB傘下の12球団に所属することを指します。

12球団に所属するためには、まず毎年10月ごろに開催されるドラフト会議までにプロ志望届というプロになりたいです!という書類を提出し、ドラフト会議で指名されれば晴れてプロ野球選手ということになります。それ以外ではプロテストが秋に開催されそこで球団の目に留まれば、プロ野球選手になることが可能です。

そもそもプロ野球12球団は、1球団あたり70人までしか選手として登録できませんので、12球団×70人=840人+育成枠という準支配下登録選手(いうなればプロ野球選手候補生)という制度があり、2019年現在約900人の選手が存在しています。

その道を極めたい!

まず、道を極める=プロ野球選手になることと仮定します。

プロ野球のドラフト会議が始まってから最高齢でのドラフト指名を受けたのが中日、市川則紀選手で当時30歳5か月でした。もし、その年齢を超えているのであれば非常に酷ではありますが、プロ野球人として道を極めるのは諦めるのが無難でしょう。

プロ野球選手になるためには、上記の通りドラフトで指名を受けるのが一般的です。2018年ドラフト会議での指名割合は全指名選手83人中

高校生:大学生:大卒

37:26:20(45%:31%:24%)

となり、高校大学の学生卒が全体の76%を占めていることがわかります。

このことから、この道を極めるためには~小学校までにプロ野球選手になるという信念を持ち、中学で実績を積み、野球強豪校へ進学、そこでスカウトの目に留まることができれば、プロ野球選手になるもよし、大学まで進学し、スカウトにアピールを行いながら大卒でドラフトというのが王道の筋道となるでしょう。

プロになると、どれくらい稼げる?

さて、なんとも狭き門のように思えるプロ野球選手。

当然、報酬は努力に見合った額!と思いきやそんなこともありません。

プロ野球選手の平均年俸は3,826万円

これだけ見ると高く感じますが、

統計学的にみた年俸中央値は1,400万円~1,500万円程度となります。

上記でもお話しした1球団=70人の枠に入れば、最低年俸450万円が保証されていますが、育成選手の場合(70人の枠外)は最低年俸240万円となり、野球というアルバイトをしながら野球選手になるために日々努力しているという状態となります。

スポーツの実力がものをいう世界なので、華々しい億越えプレーヤーが存在しながらも年俸中央値が1,500万円程度ということは、年俸格差は中々激しい世界ということでしょう。